教育体制EDUCATION

実践を積んできた看護師が、大学院の進学や専門看護師、認定看護師、特定行為研修終了看護師(2019年開始)など専門的な資格を取得して、キャリアアップできる教育支援制度があります。各専門領域の研修ではスペシャリストたちがその知識と技術を活かした質の高い看護実践教育を行っています。

スペシャリストの視点から

専門認定看護師

【老人看護】

高齢者の倫理的課題や家族の介護に直面し、悩んだ経験が、看護という仕事に真剣に向き合い老人看護専門看護師を目指すきっかけになりました。高齢者とご家族に後悔がなく、周囲の人も納得のいくケアができたと思えるようにサポートしています。相手を想う「丁寧なケアは病の人を癒す」のだと、今でも患者さんや同僚から学ぶことが多くあります。

【皮膚・排泄ケア】

認定看護師として専門的知識を用い、患者さんやスタッフに指導・教育していくことで、質の高い看護の提供を図ってきました。また特定行為は、手順書によりタイムリーにケアができ、患者さんの早期回復につなげられることも実感しています。入院中および在宅や施設での活動により、社会貢献につながると考えています。

【緩和ケア】

主にがん患者さんを全体的にアセスメントして苦痛の緩和を行い、QOLの維持向上を目標としています。外来・病棟スタッフとのカンファレンス、地域との情報交換を行い、緩和ケアチームとして多職種と情報共有しながら患者さんとご家族に寄り添い、どこでどのように過ごすかを相談します。今後はACP(人生会議)へのサポートに取り組んでいきます。

【糖尿病看護】

外来に所属し、患者さんとご家族に療養支援をしています。糖尿病の治療は食事・運動など生活習慣と密接に関係し、患者さんは生涯にわたり自己管理が必要となります。医師や栄養士、薬剤師などの多職種と連携し、患者さんが治療と日常生活との折り合いを付け、自己管理が継続できるように取り組んでいます。

【摂食・嚥下障害看護】

日頃食べたいのに食べられなくて苦しんでいる方が、食事形態の工夫や、訓練を重ねることによって食べられるようになると、回復力もアップするように感じています。食べることは生きる意欲につながると信じて、最後の時まで好きなものを食べられるように日々活動しています。

【感染管理】

玉川病院ではCOVID-19流行初期の2020年2月より発熱外来を開始し、陽性者の入院の受け入れをしています。当初は未知の感染症のため対応に悩み、重圧に押しつぶされそうになりながら、マニュアル作成をはじめとしたCOVID-19受け入れの仕組みを作ってきました。患者さんやスタッフの安全を第一に考えて、日々感染管理活動をしています。

特定行為研修修了

栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連

末梢挿入型中心静脈カテーテル(Peripherally Inserted Central venous Catheter; PICC)が院内に普及していき、高齢の入院患者さんが増え、点滴が困難であるケースが多くなり、苦痛を伴う治療を少しでも軽減できるようになれば、という思いから特定行為研修を受けました。医師と相談しながらPICC挿入を目指し、今後は院内だけでなく、在宅に目を向け活動をしていきたいと思っています。

創傷管理関連

外来では創傷を抱えた患者さんに関わることが多く、早期治癒することを助けたいと思い、特定行為研修を受けました。外来患者さんに限らず院内全体での活動を広げ、在宅でも安心して過ごせるよう多職種と連携しながら患者さんに関わっていきたいと思います。

特定行為研修修了
 
特定行為研修修了
 
特定行為研修修了
 

救急救命士

私達、院内救命士は主に救急外来で看護師と連携し活動をしています。患者さんにより良い医療を提供できるよう、情報収集やバイタルサインの測定、全身状態の観察なども行っています。ICLSや院外イベントに参加しながら活動しています。

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